自分の場は自分でつくる

渡辺奈穂

2020年10月14日 19:01

もとからそういう傾向はあったのだけれど、コロナ禍に突入してから特に顕著なのが、
「レッスンスタート前に、静かに、座って、ただ待っている」という現象。

静かに座って待っているとお行儀がいいと言われるのは、どこかよその、別世界の話。
演劇の世界では本来、始まる前の時間は自分の身体や気持ちをあたためる時間。
声を出したり、身体を動かしたり、することが望ましいのですが…

ちーん。

このご時世だと自然に「距離を開けて」「ぺちゃくちゃしゃべらずに」という感覚になるんでしょうか。
コロナ前は、ゲームをしたり、おしゃべりをしたりする関係にちょっとずつなっていってたのに…

でこれがなぜよろしくないかといえば、レッスンがスタートした時のテンションが、だだ下がりなんですね。
スリープ状態から立ち上がるのに、時間がかかるわけです。

これはなんとかしないと…
ということで、ゲームをひとつ。



リーダー(講師)の号令「ストップ!」やら「ゴー!」やら「ジャンプ!」に合わせて、みんな一斉に動きます。
それだけなんだけど、「次はなにかな?」と若干のどきどきあり。

リーダーはオトナなので、そこそこ楽しいように、飽きないように、動き方をアレンジしますよ、そりゃ。

-たのしい?
-うんまあ。


で、だ。

こんどはこれ、みんなだけでやってみよう。
いつ、誰が声かけてもいいよ。
定番の5つ以外のこと言ってもいいよ。
自分がたいくつしないように、ね。

っていうのが次なるミッション。





どう、どうどう?
ペアで感想を言い合ってみる。

「うーん、すぐストップって言われちゃうから…」
「誰も言わないと、誰が言うの?ってなっちゃうから…」
「言う人が決まってきちゃうから…」

「やっぱり、先生がやるのが、いいと思う。」

はいきましたー。
そうは問屋がおろさないよ。

「止まりたくなかったら、別の号令かけていいんだよね」
「やだったら、自分がやりたいこと、言っていいんだよね」
「いつでも誰でも、言っていいんだよね」

つまんなかったら、つまるようにするのは、自分。
いまどうだったら、楽しい?

          

さて、自分から!
の第二弾。

ちょっとハードな三角関係。
ふたりが、Aさんを、それぞれ自分の動きで誘惑。
Aさんは、やりたくなった方の動きについていって!












いかにAさんの興味をひくか。
まずは視界に入らないと!

なかでもつぎつぎと魅惑的な動きを繰り出していた、とーしー少年。


          

さて。インプロショーに向けて、少しずつ現実味のあることをやっていきましょう。

登場の仕方。
お客さんにする挨拶。
拍手をもらう。

木の平台がずれてコケるくらい、元気よく登場したのーぶー。
すばらしい!本番では、平台をなんとか固定しましょう。

いちにちいっこ、パフォーマンスをしてみましょうかね。
なにをやるか、ということを言わないで、まずはボランティア募集。

「やることを説明するから、3名出てくれる?」

ここで、りーつーとのーぶーが出てくるのは、いつものことなんだけど、
なんと今日はハンナちゃんが!

これまでは、どちらかというと慎重派。
なにをどうやるか、見極めてから着手したい、というタイプなのですが…

すばらしい。素晴らしいよ君たち。
感激のあまり写真を取り損ねたので、レッスン後に記念撮影。

肝心のハンナちゃんがクールな表情。

今日は「ワンワード」
ひとり1文節をリレーして、ストーリーを作ります。
詰まったり、楽しくなくなったりしたら、

「もう1回!」

と声を合わせて叫ぶシステム。



舞台の上で、どう居るか。
自分が居心地のよい、わくわくできる場をどうつくるか。

ショーまでの道のりは、まだまだ…!






          


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